12月も終わりに近づき、寒さも本格的になってきましたね。

コロナウイルスの影響で、今年の年末年始はお家でゆっくりと過ごされる方も多いのではないでしょうか。

 
今回のブログでは、【認知行動療法】についてご紹介させていただきたいと思います。

 
パーキンソン病には、手足の震えや小刻み歩行などの身体的症状に加え、精神症状も出現するとされています。
中でも主な精神症状として、抑うつ・幻覚・認知機能障害・妄想の4つがあげられます。
これらの精神症状に対する治療法としては、薬物投与・カウンセリング・認知行動療法などがあげられます。

 
【認知行動療法】とは、心理療法の一つで
認知に働きかけ、考え方のバランスを取りながら
ストレスに対し上手に対応できるよう、気持ちを楽にするものです。
ここでいう『認知』とは、『ものの受け取り方や考え方』を表す言葉です。

「自分はこんなこともできないのか」などの誤った考え方やイメージを『認知のゆがみ』と捉えますが
これが習慣化すると、自己を否定的にとらえたり、環境を非現実的に受け止めたりするようになります。
そういった認知のゆがみを対象に、正しい考え方やイメージを学習し、認知や行動を是正しようするものです。

 
具体的な治療の流れ

➀自分の悩みや問題点、強みや長所を整理し、セラピストと共有しながら治療方針を立てる。

②毎日の生活を振り返り、行動自体に優先順位をつけることで、生活リズムをつける。
※そのなかで、楽しめる活動ややりがいのある活動を増やすことや、運動をすること、他者と関わりを持つことも重要です。

③認知のゆがみに焦点を当て、その根拠と反証を検証することによりゆがみを修正。
※疾患に対する本を読んだり、ネットで検索したりすること、同じ疾患の方と話をすることがとても重要です。

④治療終結に向け、面談などを行う。

これは定型的に行う場合ですが、自宅でも簡単に取り組むことができます。

 
まずは漠然とした不安をはっきりとさせることや、現時点で「できていること」に目を向けていくことにより、考え方のバランスが取れていきます。
症状が出ているとしても、できる活動を維持していくことがとても重要です。
小さな目標から少しずつやってみる、内容を簡単にしてみる、人と関わるなどの工夫をすることで
喜びや達成感がうまれ、また人とつながっている感覚は、心と身体の免疫力を高めてくれます。

 
何か一つの小さな工夫で、考え方が変わったり、心の状態が変化したりします。

【認知行動療法】について詳しく知りたい方は、下記のURLよりご参照ください。

皆様の日々が少しでもより良いものになりますように。

 

 

○国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター『認知行動療法センター』

https://www.ncnp.go.jp/cbt/theme/ncnp3/PDF/kanjyasanyoubook.pdf

○パーキンソン病患者さんのための認知行動療法プログラム『心軽々、動き軽やかエクササイズプログラム』

https://www.ncnp.go.jp/cbt/guidance/about